金の悩みは尽きない。
解決するための答えは「信用される事」
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海外に行った人がよく言うセリフ。
「彼らを見てると幸せとはなんだろうと考えることがある」
その彼らとは主に原住民やその日暮しの人たちを指す。
彼らは踊ってくらしていたり、給料をもらってもすぐ使ってしまったりする。
だが幸せそうな彼らをみて、「幸せとは?」と日本人は考える。
彼らが幸せそうな理由は1つ。
“明日の心配がないのだ”
これは子供にも共通する点である。
人間が必要なものは衣食住。
彼らの着るものも、住むものも、すぐに作れたり、誰かが作ってくれる。
そして、食べ物もその日に獲る。
彼らは『貯蔵』しない。
貯蔵できない。
だれもできないからこそ、近所同士で助け合う。
だから明日の心配などない。
だが、技術を有する国民は貯蔵を覚えた。その事により、「みんなで」ではなく「まずは自分だけ」という思考になった。
これは紙幣などの金融資産や食料、住居を指す。
そして、金融制度、雇用制度のはっきりとした差別化、明確化により、お金がないとなにもできない社会ができあがった。
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お金という便利なものの誕生により、お金がなければなにもできなくなった。
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そして技術を有し、便利になった代償として、生涯を不安なまま過ごさざるを得なくなった。
技術さえなければ、人は人と支え合った。全員がその日暮らしだった。
日本に義務教育という制度ができる過程で、教える以前に人という漢字の意味は潰えたのだ。
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残念ながらこの対策として、金を稼ぐことは間違っている。
大金を突如手に入れると、人は生活レベルがあがり、後戻りできなくなる。
そしてその生活が手放せなくなり、不安になる。
ビジネスで成功したとしても、それが長続きすることは皆無。
10年前、20年前の「優良企業」「長者番付」をみればわかる。
映画タイタニックでも悪役である富豪が、世界恐慌の巻き添えになるという描写がある。
盛者必衰。
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将来の不安をなくすには?
答えは「信用される事」
コミュニティに属する。
家族
近所
学校
職場
そこで
時間を守る。
約束を守る。
同じことを愚直に続ける。
与えられるものをすべて与える。
補いあう。
支え合う。
ーー
人間として
入学1週目の友達
入学3年目の友達
どちらが信頼できるか。
勤続1年目の先生と勤続30年の先生
インターネットの普及により、食べ物を買いに行くことも、銀行に行くこともなくなった。
停電し、インターネットが繋がらなくなった時、見たことのない人と、毎日挨拶をする人、どちらが信頼できるか?
ーー
一朝一夕ではなしえない。信頼の獲得。
現代は稼ぐために、技術や美、若さを売っている。
それで不安は一生消えない。
それでは先がない。所詮日銭。
毎朝同じ道を歩き、すべての人へおはようと声をかけるだけでいい。
不思議がる人もいるだろう。
それが近代化の代償だ。
だが、挨拶を毎日されて、変に思う人はいない。
明日、今日よりほかの人に比べてあなたは信頼される。
「あ、いつものあの人だ」と。
ーー
挨拶。
それだけだ。
それが始まりであり、すべてだ。
気楽に生きよう。
毎日を楽しもう。
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