ペイペイギャンブル

マーケ

昨年からソフトバンク、ヤフージャパンの元でペイペイがギャンブルマーケティングを行っている。

支払いを行う度に抽選される仕様になっており毎回0.5%がポイント還元される仕組み。

3等の0.5%しか基本的に当たらない。1等と2等が当たるのは来世ではないかという具合だ。

今回そこの確率は問題ではない。

ポイントは0.5%。

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クレジットカードを含め各種キャッシュレス決済を行う場合は基本的に0.5~2%が還元されるのがある種業界の常識となっている。資金の仲介業者として手元資金が厚くなるため、ユーザーに還元できるのだ。

つまり、普段ならなにもしなくても還元されるものを「あたり!」と煽っている点が策士だ。

「あたり!」という事象に喜ばないものは、ウォーターサーバー屋くらいだろう。

ユーザーは「あたり!」という言葉の裏で1%、2%還元のカードに比べて損をしている。

ペイペイをはじめとした、QRコード決済は乱立しているが、基本的にどこを使っても同じ。業者間で大きな差異はない。しかし、ユーザー目線で言えば「どうせなら、抽選があるペイペイで払おう」という行動に落とし込もうとしていると推測される。

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元来ギャンブルはマーケティング的に崇高。

パチンコも競馬も勝てる確率、得をする確率、期待値はほぼゼロに等しい。

経済的に言えば「やるだけ無駄」ということ。

しかし、ユーザーは絶えない。借金をしてでも身が滅ぶまで行う。

それは不確実性のあるものから報酬を得るとドーパミンにより脳が快楽を得るからだ。

ここに台を選ぶや馬を見極めるといった、一見合理的でまったく意味のない選択肢を与えることにより、宝くじよりも、自分の手で手にした感覚を得ることができる。

偶然勝ったにも関わらず、自分の手柄だと錯覚させる。

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人は不確実なものが好きだ。

だが現代、こと日本ではほとんどのものが予測できる。電車は定刻、侵略者もおらず平和。

みな刺激を求めている。そこでSNS。アルゴリズムによりアプリを開いている限り自分の好きなものが次から次へと湧いてでてくる。

ここにも作法として2つの違いがある

一つはTikTok。ほぼシームレスに一瞬で動画から動画へ遷移できる。「何かないか。何かないか。」と手が止まらない。

他方、Twitter、Instagram。

画面を下に引っ張ると最新の投稿群に更新される。

このとき、数秒を要するのがポイント。

読み込みの丸いクルクル表記と数秒。

これが不確実性への期待感を促進させる。一瞬で自分のすきなものが10個ほどまとめてでてくる。

ここでもドーパミンが止まらない。

Twitterの製作者もこの点はカジノのスロットマシーンに着想を得たと、認めている。

恋愛でも誠実な人間よりも不誠実がもてはやされるのはこの為だ。

ギャンブルはやめられない。

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誰も強要はしていない。

選択肢は自分の手にある。

時間を有効に使うか使われるかは自分次第。

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